盆踊りは500年に及ぶ歴史をもち、現在でも多くの人が楽しむ日本の代表的な民俗芸能です。しかし、その歴史にはまだ多くの謎があります。
盆踊りは、われわれの先祖たちが、文字に頼らず、目、耳、口、身振りなど「カラダ」で記憶し、伝えてきたものです。この点で「昔話」と似たところがあります。また盆踊りは基本的に民衆のものであったため、支配層やエリート層による記録も断片的なものです。
このため、文字による記録からの復元は限られています。
一方、各地に伝わる盆踊りには、いまも古い時代の姿を残しているものがあり、昔の様子を想像するチャンスを与えてくれます。しかし、そうした古い踊りも数は多くなく、つねに縮小・消滅・変質の危機にさらされているのです。
このように、盆踊りの歴史を探るための手がかりは決して多くありません。しかしながら、これは盆踊りの歴史を推理して楽しむ余地が多く残されているということでもあります。数少ない文献資料や、各地に残る古い事例の研究などを通じて、盆踊りの歴史を推理してみましょう。
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