つぎに、盆踊りの開催日程とも関わりますが、夜に踊るということと「満月」という自然現象との関係が無視できません※1。
とくに旧暦は月の満ち欠けと一致しますから、盆の中日である7月15日は、必ず満月でした。これは偶然ではなく、日本の多くの民俗行事が、月齢を意識した日取りとなっているのです※2。月の光に神秘的な意味を認める文化は、世界の国々に広く見られるものです。
ともあれ、ぜひ想像してみて下さい。 少なくとも全国が旧暦であった江戸時代は、年に一度7月15日の満月の夜、文字通り日本中が盆踊りで踊り明かしたということになります。外国人の目には、相当踊り好きの民族と映ったことでしょう。「盆踊り列島・日本」といったところです。
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※1 「月が出た出た、月が出た」:日本で最も広く唄われている盆踊歌の歌詞です(炭坑節)。
※2 三隅治雄氏の「日本の民謡と舞踊」(大阪書籍)では、「お盆に満月の月明かりに乗って先祖の霊が戻ってくる」という信仰があったことを指摘しています。 |