中部地方の雄峰「白山」(はくさん)は、日本を代表する名山であり、また修験道の盛んな信仰の山、焼畑農耕文化を残す山としても知られています。
中世、中部地方の一大山岳信仰拠点であった白山には、3つの登山基地=石川県の「加賀馬場」(かがばんば)、福井県の「越前馬場」(えちぜんばんば)、そして岐阜県の「美濃馬場」(みのばんば)がありました。現在の白鳥は、この美濃馬場のあった地域にあたります。
美濃馬場からの白山登山ルートは2泊3日ほどもかかる長大なものです(われわれ取材班も登山を企画しましたが、結局断念しました)。現在では登山者は稀ですが、当時は「上り千人、下り千人」と言われるほどの多数の信仰登山者で賑わいました。
この地域には特に有名な2つの「白山神社」があります。1つは白鳥より奥の山里「石徹白」(いとしろ)にある「白山中居神社」(はくさんちゅうきょじんじゃ)で、もう一つは白鳥の里にある「白山長滝神社」です。これらは、全国に無数にある白山神社のいわば「総元締め」にあたるような神社です。
訪れてみると、ともに古代以来の山岳霊地の風格を感じさせるすばらしい社殿と境内が残されています。延年風流をはじめさまざまな伝統芸能が伝承されおり、そしてまた「盆踊り」の会場としても里人に長く親しまれてきました。
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