6.音律

タイプ 該当音楽ジャンル 特徴
平均律 現在一般的 バロック時代に発明。1オクターブ内12音を均等割付メロディーに向くがハーモニーが一部濁る。
純正律 ハーモニーの中で使われるバッハ以前のクラシックでの使用 基準音から5度上の音を順々に調律することにより作られるハーモニーに向くが転調がきかない
固有音律 盆踊り唄、各種民族音楽 数学的な理論をもたず各民族固有のもの。微分音(半音以下の微妙な音程)を含む場合が多

盆踊りの音律は平均律等とは異なる

 7.キーコントロール

タイプ 該当音楽ジャンル 特徴
固定キー クラシック音楽、ジャズ
ポップス(同じ歌手が歌う場合)
常に同じキーで演奏される
変動キー 盆踊り唄、日本民謡、ポップス(多歌手がうたいつぐ場合)、カラオケ 状況にあわせてキーを上下させる

※備考

演奏形態 キー変更への対応 声と器楽の関係
器楽演奏 ・キー変更への対応は結構大変(音符が全部変わる、#♭の変更)
・楽器の音色、音域は個人差なく大体決まっている
固定キーが採用されやすい器楽に付随して声を使う場合(クラシック音楽など)は、声を器楽にあうように整理する傾向
・キー変更への対応は容易(声の上下げで対応)
・声色、音域の個人差は大きい
変動キーが採用されやすい声に付随して器楽を使う場合は器楽を調整するが変動が容易な弦楽器(ギター・三味線)が有効

8.ピッチ調整

タイプ 該当音楽ジャンル 特徴
固定ピッチ クラシック音楽、ジャズポップスなど大部分の音楽 チューニングでピッチを最初に設定したら変動させない
変動ピッチ 盆踊り唄(太鼓のみ、ア・カペラの場合) 流れによってピッチは厳密には統制されない

 9.リズム

タイプ 該当音楽ジャンル 特徴
強弱リズム 現代の音楽の大部分 音の強弱でリズムをつける
高低リズム 盆踊り唄 日本語と同様、音の高低でリズムをつける
長短リズム 盆踊り唄 長い音と短い音でリズムをつける

10.拍(ビート)の厳密性

タイプ    
  ロック(8ビート、16ビート) 1小節内16分の拍(8分の拍)に全てあわせないとならない
中程度 演歌、バラード 1小節内4分の拍(2分の拍)にあわせないとならない
厳密度弱い 盆踊り唄 小節の頭だけあわせればよい
※小節の長さも伸び縮み

盆踊りは間取りの音楽である。
小節の頭で間をあわせることによって正立するため拍も伸びたり縮めたりが可能
入りの部分を掛け声で揃えることで音楽の流れを整えている

盆踊りの構成 Home