盆踊り音楽全体

1.音階の整理

日本音階については小泉文夫、小島美子などの研究があり、 テトラコルド(4度音程)の間に1つの音をはさむ、3音の基本構成で考えると整理しやすい。

レ→ソ(4度)にファ(レの1.5度上)をはさむなどである。
都節、民謡音階の6音は、3音2つの組み合わせとされる。

ただ、民族音楽は、西洋12音で語れない部分はあると考える。

2.他の要素との関連

比較研究でもあるように、歌舞音一体の音楽であるため、他の要素との関連が大きい

詩形式との関連

75調、7775調(甚句)、7777調(口説)、8889(秋田音頭調)
など、日本語で乗りやすい言葉の調子が使われる

間とかけあい

漫才のように、間とかけあいが、重要

3.所感

①盆踊り唄の将来性

個人的に、好きな音楽はポップス、クラシック、ジャズ。

盆踊りにいった最初のころ、4音歌のみで歌われる、新野盆踊りの各歌の差が、まったくわこらなかった。今は、味わえるようになった。

音大の学生の方が、盆踊り研究していたとき、フィールドワークした最初、音が取れなかった。しばらくしたら、中世の耳になり、区分ができるようになったといっていた。

細かいニュアンスをつかむところまでのハードルが現代人には、きついと感じている。

昭和時代、後世に民謡を残すため、楽譜におとす作業と、唱法の均一化がはかられた。普段耳にする日本民謡は、この形式である。

地方の盆踊り歌手は、均一化前の口伝で土地固有のソウルフルな歌い方をすることが多い。

できるなら、伝統を守って後代に残して欲しいと思う。そこを基点に、他音楽との化学反応がおきると面白いと思う。

現代ポピュラー音楽も元々は民族音楽からのインスパイアが多い。アフロアメリカンによる、ブルース、ゴスペル、ジャズ、カリブ海からのレゲエ、ラテンアメリカのサンバ、ボサノバ、ロシア民謡、フランスのシャンソン、イタリアのカンツォーネ、スイスのヨーデル、南太平洋のハワイアン、などなど・・・。

②盆踊り音楽の楽しみ

私は音楽ができない・・という言葉をよく聞くことがある。これは「楽譜がよめない」「指定された音程で歌えない」などの要素によるところが大きいのではないか。

自分も、そういう観点では自信がないが、盆踊りについては、別にそんなことはおかまいなしに自分で演ずることができる。

音楽とはそもそも巾の広いものであると思う。

音楽的に高いことと文化的に価値が高いことは必ずしも一致しないと考えている。

音楽関係の方だと、理論的に高度なものに高い価値を見出す傾向がある。

それも1つの重要な側面であるが、理屈抜きに親しまれる音楽にも価値があると思うし、時を経てもすたれないということは、普遍性という意味でその音楽の文化的価値を示すものと考える。

そういう意味では、譜面もなしに数百年の歴史を継いできた盆踊り唄の価値は高いものだと思う。

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