日程・プログラム

日程
西馬音内盆踊りの日程は、ふつうのお盆よりもやや遅く、新暦8月16日から18日の3日間に踊られます。この日程については、多少とも旧盆に近い日取りを選んだとも考えられますし、送り火を終わらせてから踊ることに意味があったとも考えられます。

プログラム
夕方、寄せ太鼓が始まると、踊り子、観客が三々五々と集まり、やがて踊りが始まります。 踊りは2種類(「音頭」「願化」)あり、これを交互に踊っていきます。宵のうちは子供たちが中心に「音頭」を踊り、夜更けからは大人たちを中心に「願化」を踊る、というのが古い姿のようです。
16日・17日は夜10時ころまで、最終日の18日は11時ころまで踊られます。踊りが終わると、中央の囃子櫓の前に自然に人々が集まり、お互いに拍手で讃えながら解散します。

踊りのプログラムは「音頭」と「願化」の2種類です。主に宵のうちは子供たちが「音頭」を踊り、夜更けからは大人たちを中心に「願化」を踊っていたようです。しかし、最近では音頭・願化を交互に踊るという形で進行しているようです。
最後に、全員が囃子方の前に集まって、お互いを讃えあいます。

踊りの場所

盆踊りが踊られるのは、西馬音内の町の中心部の大通りです。通りの両端に篝火を焚き、町いっぱいに大きな輪をつくって回りながら踊ります。古い街並みの残る通りを、夜篝の灯りで踊る盆踊りは、江戸時代にタイムスリップしたようなえず風情があります。

踊りの施設

桟敷

踊りの期間中、通り中心部踊り会場の両サイドには、観賞用の桟敷があります。片方は予約制、片方は自由席になっています。また、地元の人では、夕方早い時間から道ばたにビニールシートなどを敷いて見物するお客さんもいます。

篝火(かがりび)

通りの両サイドに篝火を焚いて、踊り会場を区切ります。篝火は、お盆の「迎え火」の意味合いもあると考えられ、提灯以前の古い風習の姿が形を変えて残ったものとも見ることができます。小寺融吉「盆踊の研究」では、「篝火を取巻く踊」の例として西馬音内盆踊りを挙げています。同書によると、西馬音内では精霊送りを済ませた後で盆踊りが始まり、往還に幾カ所も火を焚いて、踊り子はこれを廻って踊ることから、これは「送り火の意味」を持つもので、「切子灯籠も篝火も同じことであらう」と指摘しています。古い街並みの残る通りで、夜篝の灯りをたよりに踊る盆踊りは、江戸時代にタイムスリップしたような風情があります。篝火の淡い光加減によって、彦三頭巾の黒さ、端縫い衣装のあでやかな色合いなどはいやがうえにも引き、すばらしい効果を与えています。

囃子櫓(はやしやぐら)

通りの脇には囃子櫓が組まれ、勇壮な音頭取りと囃子がこの上で演奏します。櫓の周囲に巡らされている水色の幕は、小野寺氏の家紋「五ツもこう」の家紋の入った水引幕です。家紋入りの「丸提灯」も下げられています。また角には「五穀豊穣」「豊年萬作」の文字が入れられた長灯籠が下げられています。

ひと・組織

西馬音内盆踊りは踊り方が難しいこともあり、踊り手はほとんどすべて地元の人や愛好者になります。踊り子の中には、衣装によって小さな子ども(自由な浴衣)、少女(黒子頭巾)、成年女性(端縫い衣装)等の年齢階層が見られます。また、女装した成人男性もときどき見かけます。若い男性は、比較的少ないようです。踊り子以外では、囃子櫓の上の囃子・音頭取りも重要なメンバーです。西馬音内盆踊り保存会が踊りの保存・指導に重要な役割を果たしています