白石踊りのファッション

◆白石踊りの衣装

「絵巻物」にもたとえられる優美な白石踊りのイメージをかもしだしているのが、そのバラエティあふれる魅力的なファッションです。
現在の白石踊りの衣装・ファッションは、昭和30年に島の観光協会がそれぞれの踊りの性格を考慮して作成されたものです。考証は岡山県在住の日本画家村川源之助氏によるもので、白石踊りが盛んであった元禄時代を想定したものということです。

◆昔の衣装

観光協会による踊り衣装の制定以前は、白石踊りも他の多くの地域の盆踊りと同様に特に定まった衣装というものはなく、それぞれが思い思いに、あり合わせのものを着て踊っていたようです。

昔の白石踊りのいでたち

  着物・いでたち かぶり物 履き物
振り袖・浴衣 手拭いの頬かぶり  
青年 法被・尻はしょり 鉢巻き・菅笠 はだし
中年女性 紋付き・浴衣 菅笠  
老人 浴衣・羽織・袈裟    

(及川陵一「白石踊」民俗芸能第75号をもとに作成)

そのほか、昭和初期まではやはり他の地域と同じく盛んに仮装して踊ったということです。
「刀を差した浪人姿、田植えの様を仮装し表現する踊り、暑いさなかに、綿入れを着て男装し男踊りをする女性など多種多様の仮装が見られた」(及川前掲論文)ということです。

◆現在の衣装
→「踊り」の項をご参照下さい。

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