日程・プログラム

日程

◆現在の白石踊りは、新暦8月14日~16日の3日間踊られます。
白石踊りが新暦に移行したのは約30年ほど前からで、以前は旧暦の盆に踊られていました。
◆旧暦のころの盆踊りは、14日~16日の「回向踊り」以外に、17日の「観音踊り」20日「大師踊り」、 23日「地蔵踊り」、30日「八朔踊り」など、長期間にわたって行われていました。

プログラム

◆現在白石踊りの踊られる時間は、夕方からだいだい11時ころまでです。
しかしながら、かなり最近までは白石踊りも「徹夜踊り」の伝統がありました。古老の話では、「若い
頃は昼過ぎまで踊り続けたこともあった」(及川陵一「白石踊」)ということです。

◆また、島の人たちの間では、家の庭で供養のための踊りを踊る「回向踊り」という踊りも踊られています。これはいわゆる「訪問型」の盆踊りで、「輪踊り」と「訪問型」の2つの形式を残している点で、白石島は貴重です。

踊りの場所

◆島民がこぞって踊る場所は、かつては海辺の近くの広場付近でした。かつては「広場のすぐ側まで波がうち寄せ、踊りに疲れると浜に出て漁船に腰を下ろして疲れを癒す姿が見られた」(及川陵一「白石踊」)ということです。
現在では周辺が埋め立てられてしまい、公民館のグラウンドが主要な踊り会場となっています(白石踊りツアーの会場もここ)が、折に触れて昔なつかしい海岸での踊りも行われているようです。

公民館グラウンドの踊り広場

◆「回向踊り」の場合は、初盆の家の庭が踊りの場所になります。お盆になると、初盆の家に親戚の人や近所の人が三々五々集まり、輪になってそれぞれ得意の踊りで供養するというしみじみとした行事です。やはり太鼓が入りますが、普段着でうちわを片手に、親しい間のうちとけた踊りが踊られます。庭に面した部屋には、盆棚が飾られます。

踊りの施設

音頭台(踊りやぐら)

踊りの広場の中心には踊り櫓が据えられ、「音頭取り」が一人上に乗って音頭を歌います。
また櫓の下には伴奏用の大太鼓が一つあり、囃子方は「太鼓打ち」ただ一人です。
盆踊りは、この踊り櫓の周りをめぐって踊られます。

踊りやぐらと大太鼓

また、最近海辺で踊られている映像を見ると、中央に大傘を立ててその下で音頭取りが歌うという古式をとっているようですが、これが昔からの形式かどうかはわかりません(ご存じの方ご教示下さい)。

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