日程・プログラム

日程

津和野盆踊りは、現在は新暦の踊り日程となっています。
踊り始めは8月10日と決められており、この日より以前に踊り始められることはありません。
その後16日ころまで町内各所で踊られます。
クライマックスは15日夜の殿町での盆踊り大会です。
(以上「津和野踊りの由来と踊り方」津和野盆踊り保存会)による)
また、矢富厳夫「鷺舞と津和野踊り」によると、「(16日の盆踊り大会のあと)町内のあちこちで慰霊の踊りが続く」としています。

プログラム

15日の盆踊り大会の夜は、8時ころから始まって9時過ぎには終了します。

お囃子が流れ始めると、独特の衣装をつけた保存会の踊り手がまず先頭に立ち、殿町の通りに添って踊りの輪をつくっていきます。
次第に浴衣を着た地元の人や子どもたちも入り始め、踊りの輪は華やかになっていきます。途中観光客にも積極的に踊りの輪に入るように保存会からのアナウンスがありました。

踊りの終了後、養老館跡(民俗資料館)の門前で参加賞の抽選会があります。

踊り場所

8月10日の踊り始めは、新町幸盛寺跡の観音堂で行われます。堂前の通りを踊り場とし、路地に向き合う2階を利用して櫓を組んで、踊り子はこの下をくぐりながら踊ります。

江戸時代より、旧暦7月10日の夜に「千日詣り」(「柳詣り」)と言って、人々が柳の小枝を持って観音堂へ参詣し、盆踊りを始める風習がすでにみられています。
観音堂は、戦国期の尼子の武将山中鹿之助幸盛の菩提を弔って江戸時代はじめに建てられた幸盛寺境内の祐円庵のことで、本尊の聖観音を野村三郎右衛門(祐円)が背負って遍歴したという伝承があります。一種の御霊信仰と民間信仰の拠点であったと思われます。「柳の小枝」は依り代の一種と考えられ、鹿足郡日原町にも、7月10日早朝に柳の小枝を持って観音堂に参詣する「千日詣り」の民俗がみられます。
現在津和野では、柳の小枝を持って参詣することはなくなりましたが、10日に観音堂から踊り始めるならわしだけはしっかりと伝えられています。
15日の盆踊り大会は、津和野の町のメインストリートである「殿町」の通りです。

殿町の盆踊り大会

殿町は、旧藩校である「養老館」跡(現民俗資料館)や町役場、多胡家老門などの時代建築が軒をつらね、なまこ壁がつづきます。道沿いの堀割にはしょうぶが咲き、錦鯉が泳いでいる美しい町並みです。

夜には柔らかい光のライトアップと提灯の照明がめぐらされます。白い踊り衣装が、非常によく映えます。

施設

音頭櫓

音頭櫓とおはやし

踊り会場付近の役場内の一角に、音頭櫓が設置されます。

四方に柱を建て、一間半四方、高さ一間程度の櫓を組みます。柱の中ほどに桟敷を設けて、囃子方(三味線、笛、太鼓、音頭取り)が登り、ここでお囃子を演奏します。
上部には天幕を張り、四方に提灯を吊します。

古くは、搗き臼(つきうす)を重ねて4本の柱をつくり、その上に板戸などを渡して櫓としたようです。

提灯

盆踊り大会会場の殿町には、ぐるりと提灯がめぐらされます。
提灯には、踊り子の衣装と同じ「四ツ目紋」が入っています。

 

 

 

ページトップへ

津和野盆踊り Home