大津の盆舟流しとじゃんがら念仏(茨城県北茨城市・8/16)

〜精霊舟行事と念仏踊りで送る北茨城の盆〜

昨夜(8/15)の盆踊りと同じ北茨城市大津漁港で、早朝の盆行事「大津の盆舟流し」とじゃんがら念仏を見学しました。

念仏芸能「じゃんがら念仏」の分布の中心は福島県いわき市で、茨城県北部は分布の南限にあたります。ここ大津では、新盆の家々の供養のほかに、16日早暁の地域の送り盆行事「大津の盆舟流し」(県無形民俗文化財)にもじゃんがらが登場します。

◼️超早朝の盆行事

まだ夜が明けてまもない5時すぎ‥
町じゅうの人々が、ぞくぞくと大津港の埠頭めざして集まってきます。

新盆の家々が持ち寄るのは、思い思いの装飾を施した「盆舟」。
会場中央のとりわけ大きな盆舟「大津丸」はむかしながらの藁製です。

◼️供養のじゃんがら念仏

6:00過ぎ、読経・焼香に続いてじゃんがら念仏が始まります。
楽しみとしての盆踊りとは異なる、”新盆供養のための盆の踊り”です。

踊りはストイックな雰囲気の中にも軽妙なステップ変化を含み、お囃子もどこかグルーヴなノリが。惚れ惚れとするようなパフォーマンスです。

◼️クライマックス「盆舟流し」
新盆の家族の手で、港に盆舟が浮かべられました。

数珠つなぎにつながれた、数十隻の盆舟。
じゃんがらの舟に囃されながら、港の中をゆっくりと周回していきます。

やがて人々に見送られつつ、盆舟は港の外へと曳航されていきました。
朝7:00、行事終了です。

日本の沿海地域に分布する送り盆の「精霊舟行事」。
新盆供養の芸能「じゃんがら念仏」。
ふたつの民俗が一体化した、見ごたえある港町のお盆でした。

◼️外部リンク

「大津の盆舟流し」(茨城県教育委員会)

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