【ドキュメンタリー映画「盆唄」完成 &上映会のお知らせ】

「盆踊り」をテーマとするドキュメンタリー映画「盆唄」、待望の完成です。
一般公開は来年2月の予定ですが、、
うれしいことに、一足先に注目の映画祭「東京フィルメックス」での特別招待作品上映が決定!

◇「盆唄」(中江裕司監督)

上映日時  11月24日(土)12時30分~
上映場所  有楽町朝日ホール
詳細情報  https://filmex.jp/2018/ 
      →サイドメニュー「特別招待作品」の12本目に、「盆唄」の作品紹介があります。

※チケット予約・購入はセブンチケットにて可能です。

◇盆踊りがつむぐ”移民の過去と未来の物語”

盆踊り文化の大きなテーマに、「日系移民と盆踊り」があります。
明治から主に戦前にかけて、わが国各地から多数の移民がハワイ・北米・南米等の「新世界」に渡ったことをご存じでしょうか?

現地に形成された日系コミュニティには、故郷の盆踊りが持ち込まれ、定着し、根付きました。

たとえばハワイでは、現在ボンダンスの開催箇所は実に約100ヶ所。
いまではボンダンスの踊りの輪はマルチエスニックで、現地では大変な人気行事です。

(2008.08.08  ハワイ:パールシティ本願寺のボンダンス)

その踊りはまさに日本の近代盆踊り音頭のショーケース。各世代で流行した音頭が、まるで地層のように次々と積み重なり、しかもいまなお踊られているのです。

中でも一番人気の踊りが、100年前に福島移民が伝えたもっとも古い「福島音頭」。
映画「盆唄」は、この福島県からハワイへの移民と盆踊りの物語なのです。

あの名作「ナビィの恋」で知られる中江裕司監督の最新作ですから、期待度バツグン。
私たち湘南盆踊り研究会も、ほんとうにささやかながらご協力をさせていただきました。

待望のドキュメンタリー映画「盆唄」、ぜひご覧ください。

◇中江監督からのメッセージ!

福島の原発事故のあった双葉町の人たちを撮らせてもらっていました。気がつくと撮影は三年。双葉の人たちが魅力的で離れられませんでした。原発映画ではありません。移民の過去と未来についての物語です。

人は故郷を離れる時、唄を携えていく。ハワイ移民の人たちも双葉の人たちも「盆唄」でした。唄と演奏が素晴らしいです。踊りたくなる盆踊りがあります。90歳になるハワイ日系二世のおばあちゃんの唄があります。アニメーションもあります。楽しく見られるドキュメンタリーです。私の映画の常として、本筋をしばしば逸脱して、空間と時と超えていきますが、それは双葉の人たちに希望を見いだしたからです。

唄がご縁で、沖縄から、福島・ハワイに招かれたこの映画、ぜひご覧いただけると幸いです。

◇関連情報

「海を渡った盆踊り」https://www.bonodori.net/kaigai/

私たち湘南盆踊り研究会の、2008年のハワイボンダンス調査結果をベースにまとめた、海外における日系移民盆踊りの概要レポートです。

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