念仏踊りの宝庫、奥三河。愛知県南設楽郡鳳来町一帯は、「ほうか」(放下)と呼ばれる念仏踊りが分布することで知られています。JR飯田線の本長篠駅から車で30分。田峯方面に向かう道を西に折れると、布里、源氏、塩瀬、一色等の「ほうか」伝承地帯に入ります。きょう14日は一色・洞泉寺で初めてのほうか見学。とても楽しみです。

ほうかの見どころは、何といっても大団扇ホロを背負った青年たちの踊り。一方「聴きどころ」は、あの閑吟集との類縁関係も指摘される貴重な中世風流歌謡「ほうか歌」です。
念仏衆が歌を上げる中、踊り手の青年4人が時に座り、時に立って踊ります。激しく宙を舞う3つの大団扇。太鼓とササラの小気味よいリズム。勇壮な踊りに、カメラマンたちも夢中でレンズを向けます。

ところで、人々の注目を集めるほうかの踊りの合間に、ささやかながらも古い手踊りが披露されたのは、とてもうれしいことでした。

”20年以上ぶり”という録音テープがお寺の庭に流れると、懐かしさに誘われた人たちの小さな手踊りの輪が立ちました。少しづつ思い出しながら踊って見せてくれたのは「やんさ」「こらさ」「数え歌」の3曲。数え歌の歌詞が、先年訪れた北設楽郡東栄町古戸(ふっと)で聴いたそれとよく似ていたのも印象的でした。

行事が終わり、新盆の家族も去った本堂では、踊り手たちの慰労会が始まったようです。踵をかえせば、点々と続く”百八タイ”の送り火の跡。その燃えさしをたどりながら、のんびりと宿に戻りました。

開催情報
日程 8月14日
場所 愛知県新城市一色字道上
アクセス
(公共交通)
豊橋より、JR飯田線で本長篠。豊鉄バスで、塩瀬方面、一色停留所下車。
アクセス
(自動車)
名高速豊川ICで、国道151飯田方面へ。長篠付近で国道257線で、北西方向。只持信号を左折。